--『旭山動物園物語』を観た感想を教えていただけますか?
実際に旭山動物園を訪れた時と、同じような気持ちになりました。完成した映像ではじめて見る動物の姿も多かったので、「こんなカットも撮ってたんだ!」と驚いたり。それに、動物達が本当に生き生きと動き回っていたので、改めて感動しました。
--動物と一緒の場面は、どのように撮影したんですか?
動物は、役者と違ってどう動くか予想がつきません。だから撮影の時は、役者のタイミングより、動物の動きが優先されるんです。「動物の動きがいいから、今、(カメラを)まわすね!」っていう監督のひと言で、突然、撮影がはじまることも。
そんな時は動物に合わせて、すぐにお芝居しなきゃいけなかったので、いつも緊張していましたね。
--動物園での撮影はいかがでしたか?
空き時間があると、出演者の皆さんが自分の好きな動物を見にいったりもしていたんです。みんな子供みたいに、楽しそうにしてました(笑)。
「あぁ、こういう“動物を見て楽しい”っていう純粋な想いが、この映画を作るパワーになったのかもなー」なんて、感慨に浸ることも(笑)。とにかく、毎日が楽しかったです。
--動物とは仲良くなれましたか?
帯広にいたピリカという名前のシロクマのことは、とくに覚えています。まだ3歳くらいだったかな? 映画には登場してはいないのですが、帯広の動物園にあった控え室の前に、ピリカがいたので、いつも朝、現場に入ると”おはよ!”と挨拶しに行ってました。私がピリカに近づくと「こんな事ができるんだぞ!」って言ってるみたいに、ゴロゴロ寝そべってアピールしたり、すごくかわいいんですよ(笑)。また会いに行きたいですね。
--前田さんが演じた“小川真琴”は、どういう女性なのでしょうか?
自分の気持ちに忠実で、パワフルな人。すっごく喜んだり、すっごく悲しんだりと、感情の表現も激しかったです。私自身は、彼女のように感情を表に出す方ではないので、自分とは、違うタイプですね。
お芝居する時は、監督にどう表現すればよいか、お話を聞きながら演技しました。マキノ監督が、他の監督と違う点は、イメージを具体化してくれること。言葉のニュアンスだけでは伝わりにくい点も、監督自身が演じて見せてくださるんです。だから、私はそれを見て「少しでも近づけるようにがんばります!」と(笑)。
何が求められているかがはっきりと解ったので、迷いなく演技できたという意味で、これまでとは全く違った経験ができました。





